秋になると紅葉して葉っぱの色が変わる理由

Vol. 235
 秋になると紅葉して葉っぱの色が変わる理由

落葉樹に見られる紅葉の仕組みは、葉の色素の変化による現象であり、葉が夏に緑に見えるのは、クロロフィルという色素が関係している。秋が深まるにつれて、次第にクロロフィルは分解が進み、変わって本来持つ別の色素が台頭するか、別の色素が生成されて色となって見えるということまでがわかっている。

一方で、どのような理由があって木々が紅葉するのかというテーマについては、研究が進んでいるものの結論付けられてはいない。色に意味があるのか、クロロフィルの分解が木に与える影響が関係しているのか、確からしい仮説はあっても定かではないのだ。

理由はともかく、冬を迎える木々にとっては必要なのであろう。若芽がいきなり紅葉していたのでは、春のイメージが覆されてしまうのである。