宇宙の終わり、ビッククランチ〜宇宙最後の日

Vol. 594
 宇宙の終わり、ビッククランチ〜宇宙最後の日

宇宙が今後どうなるかというのは、いくつか説があり、十分な証明がされていないことから推測の域を出ない。現在膨張しているとされる宇宙は、このまま膨張し続けるという考えや、膨張はビックバンから始まっているので、やがて収縮に転じ一点に集約されるとする考えがある。これをビッククランチと呼び、ビックバンの前にもビッククランチがあったという説もある。

つまり、ビックバンが宇宙の始まりではなく、ビックバンとビッククランチというサイクルの中で、現在の宇宙としてのビックバンがあったという考えなので、永遠に繰り返されている一幕に過ぎないという考え方だ。一方で無限に膨張する説でも、継続している以上は最後の日が存在しないのであり、宇宙の最後を推測するのは実に難しい。

そんな中、宇宙で起こっている出来事にはエネルギー源が必要であるから、永遠にエネルギー源がリサイクルされないとすれば、やがて宇宙の活動は止まってしまうという説もある。止まった宇宙では、もはや新しい天体など生まれない世界であり、寂しい結末なのである。