ポチ袋の意味、由来、語源

Vol. 657
 ポチ袋の意味、由来、語源

ポチ袋のポチは、点のように小さいという意味がある。つまりは少額のお金を渡すという、いかにも日本らしい謙虚さが表現されている。本来は、お年玉ではなく少額の御祝儀や心付け(チップ)を渡すときに、現金でそのまま渡すのを避けるために使われた。

そんなポチ袋なのだが、今や子供のお年玉は、ポチ袋の語源がふさわしくないほどの金額に膨れ上がり、多くの親戚を持つ子供は、正月にとても裕福になる。そして今どきの子供は、ポチ袋を受け取った瞬間に、その中身を予測するという。基本的に歳が増えてお年玉が減るということはないので、前年より薄いポチ袋に変わったときは、高額紙幣の入る可能性が高いという極めて合理的な判断を、子供は正月にしているのである。