Vol. 757
タクシーの事故件数は普通自動車よりも多い?
交通網が発達した現在でも、相変わらずタクシーの数は減るどころか、規制緩和で新規参入が促進され、タクシー業界では客の奪い合いが行われている。それがドライバーの賃金の低下に繋がり、少しでも効率を上げるために運転が乱暴になりがちなのも問題になっている。
この問題は数字でみても明らかで、タクシーの起こす交通事故は、他の自動車に比べると多くなっている。タクシーは走るのが商売なので、事故率も高くなるという主張は通用せず、走行距離100キロあたりの事故件数においても、タクシーが1.828件、全自動車が0.975件と、タクシーのほうが約2倍くらい多い(2011年、全国自動車交通労働組合総連合会)。