Vol. 829
スナック菓子の袋の内側が銀色なのは油の劣化を防ぐため
現在は様々な食品の包装袋で、内側が銀色のタイプが使われている。その中でも特に使用率が高いのはスナック菓子で、現在はほとんどのスナック菓子で包装が銀色になっている。その一方で、米菓については、まだまだ透明な袋が多いのに気付く。
その違いは、スナック菓子に油が使われているからだ。油というのは徐々に変質するものであり、変質の指標として、酸価と過酸化物価という値が使われる。このうちの過酸化物価は、油が光を受けると上昇することがわかっている。一般的なイメージでは、油は繰り返し使うと古くなると考えがちだが、未使用の油であっても、光のあたる場所に置いておくことで過酸化物価は上昇し、有害性が高まってしまうのだ。
こうした問題がスナック菓子には潜在的に含まれており、油の変質を防ぎ、品質を保つ目的で銀色の袋が使われている。米菓においても気を付けて見てみると、揚げせんべいや揚げ餅といった、油を使った製品では銀色の袋が使われているのがわかるだろう。キーワードは「油」である。