よちよちと歩くさまが、人気の秘密であるペンギンたち。良く知られているようにペンギンは飛べない鳥類で、走ることに特化したダチョウと違い、泳ぐことに特化したのがペンギンである。
ペンギンがどのようにして飛べなくなったのかは、現在でも明らかにされていない。それは空を飛ぶペンギンの祖先が化石となって発見されていないためだ。体の構造としては先祖が空を飛んでいたと推測されており、徐々に進化して現在の体つきになったと考えられている。
ペンギンの翼は、空を飛ぶ鳥類とは全く異なり、いわゆる長くて軽い羽根が生えていない。鳥類だけに明らかに翼ではあるのだが、もはや鰭であるといって過言ではなく、鰭状の翼を羽ばたかせて海の中を飛ぶように泳ぐのだ。
また、ペンギンのずんぐりとした体は、脂肪を蓄えることによって寒冷な環境に耐え潜水を容易にし、流線形になって水の中を進むのに都合が良い。ペンギンは、さながらウェットスーツを身につけているダイバーのような姿である。