紙にはサイズがあり、最もなじみが深いのはAとBだ。特にA4サイズとB5サイズは、甲乙つけがたいほど日本の書類事情ではよく見かける。紙サイズの系統のことを列といい、A列とB列だけではなくC列以降も存在する。だが、それらのサイズを見ることは少なく、日常的にA列とB列だけで困ることはない。
A列もB列も、続く数字が紙の大きさを表す。A0とB0が最も大きく、A1とB1はその半分の大きさ、A2とB2はその半分の大きさと決められている。わかりやすく考えれば、A0を長辺で2つ折りにするとA1で、A1を長辺で2つ折りにするとA2である。この関係から、どのサイズであっても矩形は必ず相似形となる。あるサイズの長辺の半分が、1つ小さいサイズの短辺に等しく、あるサイズの短辺は、1つ小さいサイズの長辺に等しい。
日本では、以前からB列が良く用いられてきた。例えば授業で使うノートはB5サイズであるし、履歴書、役所関係の書類などもB5が多い。民間レベルではA列が普及し、B5よりも一回り大きいA4を使う機会が多い。