Vol. 12
プロ野球のように高校野球でも審判に抗議できる?
高校野球に限らず、野球というスポーツはとにかく審判の権力が強い。人間である以上は誤審はあって当然だとしても、テレビですら首を傾げたくなる判定があるのだから、現場では判定を巡って紛糾するのは仕方がないだろう。そんなときでも審判は基本的に絶対である。
プロ野球の場合、監督が猛抗議を行って退場となる。血の気の多い監督はしょっちゅう退場処分をくらい、それが1つのショーでもあるかのように楽しむこともできる。ところが高校野球となるとまた少し違った側面があるのだ。
高校野球の場合、抗議をしないことに美徳が感じられるというか、審判に面と向かって不満をいう選手がいないというか、とにかく抗議はない。そこで大人である監督の出番となるはずが、高校野球の特別規則で、主将を含めた選手でなければ抗議できないことになっている。審判がノーといえばノーなのが高校野球で、それすらも美徳なのか不思議な世界である。