「ベランダ」と「バルコニー」の違い

Vol. 17
 「ベランダ」と「バルコニー」の違い

似て非なるものがベランダとバルコニーで、日本では両方同じように考えられており、同じものとして会話しても意味は通じる。ただこの2つは、ベランダがポルトガル語、バルコニーがイタリア語というように区別されたものである。

ベランダは、1階部分のドアや窓で仕切られた外に張り出した部分で屋根の下にある。この屋根を持つというのがベランダならではの特徴だ。バルコニーの場合は2階以上にあって、同じく外にあるが建物の壁から突き出しているように設置されるか、1階の屋根の上に設置されるかで、バルコニーは屋根を持たない。

マンションの場合、窓から突き出た部分は、上には上の階の同じ部分があって積み重なるように設置され、これは屋根に相当すると考えて良い。つまり多くのマンションには屋根が付いたベランダが設置されているが、バルコニーと称されることもある。

ちなみに、マンションにおけるベランダは、共用部分であるために自分に所有権がなく、室内とは権利上も区別されている。しかし、個々のベランダには専有使用権が与えられているため、実質的に専有しているのと同じ使いかたができるのである。