映画ごとに製作費は違うのに映画料金が一律の理由

Vol. 37
 映画ごとに製作費は違うのに映画料金が一律の理由

映画料金は、全国共通の金額が採用されており、割り引きデーなど特別な日を除くと非常に高いと感じている人がほとんどである。確かに大画面や良い音響で楽しむという独特の魅力はあっても、少し待ってレンタルすると100円程度で借りられる映画に対して、高い料金を支払いたくないという心理は当然あるだろう。

現実的には大手の映画会社、配給会社などの事情で映画料金は決まっている。昔は映画館の入場数が現在の5倍程度はあり、映画料金も物価も安かった。入場数と入場料金は反する関係を見せており、映画業界は観る人が減ると料金を上げなければ成り立たない。

1つの映画館が客を集めたいため、常に料金を半額にしたとするとどうなるだろう。利用者にとってはありがたいが配給会社は黙ってはおらず、肝心の映画が配給されなければ料金どころではないのだ。