クレヨンしんちゃんの野原一家は学校の教科書に載っている

Vol. 39
 クレヨンしんちゃんの野原一家は学校の教科書に載っている

アニメのキャラクターが教科書に載るなど、以前は考えられなかったが、日本のアニメ文化は既に親の世代がアニメを見て育ったというところまで来ており、実は教科書にアニメキャラクターが使われている事例は多い。クレヨンしんちゃんが使われているのは公民で、核家族(ひまわりが生まれていなければ)である野原一家と、ちびまる子ちゃんの大家族という対極的な家族構成を用いて、家族構成や親族についての内容を履修する目的である。

ただし、害がないと評価されたアニメならともかく、クレヨンしんちゃんのような賛否両論巻き起こったアニメなら快挙かもしれない。というのも、クレヨンしんちゃんは原作が青年誌の連載なので、小さな子供に見せたくない内容もあり、しんのすけは、いわゆる生意気な子供であることから、実際の子供がマネをして社会現象にまでなったためだ。

対して好意的な評価も高く、特にストーリーについては決して稚拙ではないエンディングから、目頭が熱くなるような展開もある。それがクレヨンしんちゃんの良さであり人気の理由でもあるのだが、中学生の教科書で使っても小さな頃から見ているキャラクターで違和感がないのは、長寿番組ならではということだ。