世界初のエレベーターはいつ?日本初は?

Vol. 52
 世界初のエレベーターはいつ?日本初は?

エレベーターの起源は古い。垂直方向に負荷を持ちあげるという単純な仕組みではあるが、紀元前に古代ギリシャのアルキメデスが滑車を用いていた。その時代に、滑車によって引っ張り上げる負荷の減少を思いつくとは、その知恵に驚愕するばかりだ。

アメリカでは1857年に最初の客人を乗せるエレベーターが登場する。その後エレベーターによって高い場所への移動が楽になり、建物は高層化が進んでいく。現在のように摩天楼と呼ばれるニューヨークの始まりである。

日本に入ってきたのは、30年以上遅れた1890年11月10日(ただし開業は11月11日)で、浅草の凌雲閣という12階建ての塔に設置された。当時は既に電動式にまで技術が進んでおり、1階と8階に停止する機構だった。エレベーターの日が11月10日であるのは、凌雲閣に日本初のエレベーターが設置された日に由来する。