Vol. 53
人間の体、筋肉や皮膚、髪の毛はたんぱく質でできている
タンパク質=栄養素となるくらい有名で、炭水化物や脂質と共に三大栄養素を形成するタンパク質は、体にとって欠かすことができない。それもそのはずで、人間の体は結局のところタンパク質でできているといっても良いくらい、タンパク質は体の形成に使われている。そしてタンパク質は、アミノ酸が結合してできているのも、割と良く知られているだろう。
アミノ酸といえば、うま味成分であったり、シャンプーに使われたりと、日常的に色々な用途で目にするが、タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されており、無数にあるタンパク質は全てアミノ酸が結びついて作られている。その設計図とも言える種類と順番を決めるのがDNAであるから、遺伝によって身体的な特徴が似るのも当然なのである。
実は20種類のアミノ酸の中には、体内で生成できないものもある。その場合、食物として摂取するしかないのだが、バランスの悪いアミノ酸の摂取は効果的ではなく、体の形成にバランスの良い食事が必要である根拠は、アミノ酸でも証明されているのだ。