お葬式の花輪は使いまわされている?

Vol. 58
 お葬式の花輪は使いまわされている?

葬式には故人を偲び、たくさんの供物が供えられる。催事場になると、大きな白木祭壇や花祭壇に故人の写真が飾られ、社交的な故人ほど花輪も多くなるのが普通だ。

生花の場合には、棺に手向ける、身内などの故人の縁者で分けるということもあり、盛籠といって缶詰や果物などが盛られている場合も、分けることがあるだろう。その一方で造花の花輪は経費を浮かせたい葬儀会社の意向で使われることも多くあり、使い回されることが無いとは言えない。

更には、祭壇の花や供花に手を全く付けず葬式が終わる場合もある。この場合、花がリースになっていたり、最初から使い回す予定で用意されたりしていて、葬式には花が欠かせないことから、葬儀会社と花屋は、商売上密接な関係を持っている。使い回されるとしたら、お金を出して葬式をしている遺族はもちろん、弔問者も良い気がしないのは当然だ。

ただし、葬式というのは地域によって千差万別で、自分の地域で行われている葬式が全国的に通用すると思っていたら大間違いである。そのため、訃報を聞いて遠隔地に弔問で訪れ、疑問に思ったことがあっても、口に出さないのは1つのマナーかもしれない。