いつもたくさん食べて、毎回満腹で入らなくなるまで食べていると、胃拡張になるのだろうか?この答えもNOである。ちなみにこの場合の胃拡張とは、胃の容積が大きくなった状態を維持するという意味である。言葉のアヤで「歳をとったら胃が小さくなった」などと、いかにも多く食べている年齢層は胃が大きく、食が細くなると胃が小さくなるように使われるが、実際はそうではない。
もちろん、習慣によって食べられる量が変化するというのは当然あって、体が(脳が)適応するということはあり得るだろう。消費しているエネルギーが同じなのに多く食べると太り、そして増えた体重を支えるために消費エネルギーが上がって、更にまた多く食べるという連鎖が始まると、肥満から抜け出せなくなってしまう。