ストレスを一番感じる出来事は配偶者の死

Vol. 239
 ストレスを一番感じる出来事は配偶者の死

人間が生活して行く上で、ストレスを感じずにいられるとしたら、その人は間違いなく世界でトップレベルの幸せ者だ。一人で生活しているようでも、社会の上では暗黙のルールが無数にあり、自分勝手には行動できないことや、望んでいなくても他人と関わり合うことは避けられないので、それがストレスに繋がる。

1960年代には、社会再適応評価尺度という、人間の社会的行動に基づいてストレスの強い順番に並べた指標が発表された。それ以前からあったライフチャートという同じくストレスと生活の関係を結びつけた指標を改良したもので、心理社会学では良く用いられている。

社会再適応評価尺度における、最もストレスの高い項目は、配偶者の死である。総じてストレスが高いのは、配偶者や家族の健康や処遇に関することで、これは、人生の大半を配偶者や親、子供らと過ごすことを考えると納得ができる順位づけだ。