Vol. 246
エネルギー消費量が高いのはどの臓器?
体には多くの臓器があるが、安静時において筋肉と肝臓、そして脳の3つで全エネルギーの60%を消費している。それぞれの比率は大体20%であるが、これは実に驚くべきことで、肝臓と脳はその重量を考えると、とてつもなく燃費が悪いのだ。もっとも、単位重量あたりで考えると、心臓や腎臓といった主要臓器のエネルギー消費量が高くなり、それは生命の維持にとって不可欠であるから仕方がない。
筋肉がエネルギーを消費するのは直感的に良くわかるだろう。安静時だとはいえ姿勢を支えるには筋力が必要で、常時エネルギーを使うのは納得できる。脳についてはブドウ糖という限られたエネルギーしか許されず、それでいてエネルギーを要するので、人間がいかに脳を使って生きているかを示している。