Vol. 245
放し飼いの鶏は肉も卵もおいしいのかな?
地鶏というのは、比較的長い間、大量生産(ブロイラー)との差別化がされてきた商品だ。実際のところ、質の高い地鶏を食べると、ブロイラーの鶏肉の臭みに我慢できなくなり、慣れるまで時間が掛かるほど味わいに違いがある。
そこで、ある程度ニワトリの行動に自由度を与え、地鶏と似たような効果を得ようとする考えが普及する。平飼いと呼ばれる方法は、詰め込みでもなく、かといって雨風と外敵をしのげるように、大きな金網の中などで生活させるのである。そして肉も卵も平飼いの製品として出荷される。
この場合、肉に当然の影響があることは間違いなく、健康なニワトリが健康な卵を産むという発想は容易に可能だ。しかし平飼いには特に定義があるわけでもないので、養鶏業者の裁量で違いはあるだろう。味の違いが卵にまで出るほどの違いがあるかどうかはケースバイケースである。