Vol. 269
千葉県の九十九里浜は60qしかない
日本には何か所か、○里ヶ浜という名前の地名がある。浜がつくだけに海岸なのだが、気になるのはその海岸の長さだ。1里は4kmなので○に入る数字によってはとてつもなく長い海岸線になる。
和歌山県にある二里ヶ浜は、約8kmあり、正しく2里を表している。次に神奈川県の七里ヶ浜においては、長さは3kmほどしかない。千葉県の九十九里浜には「ヶ」が入っていないが、同じように考えると60km程度しかなく、やはり1里4kmではどうしても計算が合わないのである。
しかし、昔の1里は6町とされており、1町は現在でいう109mになって1里は654mである。そこから計算すると九十九里浜については概ね正しい数字になるのだが、以前として謎は七里ヶ浜の「七」だ。
1里が4kmなら28km、1人が654mなら4.6km欲しいところで、4kmどころか3kmの七里ヶ浜という名前はどこからきたのか。現在でも明確な根拠ある説が登場しておらず、謎のままになっている。