Vol. 268
人間の寿命の世界最高記録はフランス人女性の122歳
太古から不老不死は権力者が求め、そして誰も手に入れることなく現代に至っている。凍結のように機能停止して時を過ごすのではなく、活動している状態で限界を超えた寿命を手に入れたいと願うのは、いつの時代も変わらない。
現代においては、いつか寿命を迎えることについては受け入れ、その上で加齢を促進させないアンチエイジングという概念がある。美容目的だけではなく健康的に長生きしたいと考える人達がそれだけ多い証拠だ。現在でせわしなく生きる人々も、古代の権力者ほど極端ではないが、そこにはある程度の共通点が見いだせる。
フランスの女性が122歳で亡くなり、世界最高記録であることから寿命は120歳程度と考えられている。本当にそれが限界であるかは議論の余地が無く、世界中を探しても実例が無いのだから、最大値を限界値とする考えに異論はないだろう。
一方で、長寿遺伝子という特殊な遺伝子がヒトにもあることがわかっており、活性化することで寿命を延ばせないかという研究が盛んだ。もしかしたら、実は限界寿命の半分にも達していない事が解明されるかもしれない。