Vol. 358
何歳ぐらいに右利き・左利きが決まってしまう?
左利きという言葉が歌の題名にもなるくらい、左利きというのは人口全体に対して1割程度しかいない少数派だ。社会全体で右利きを前提とした設備や道具が作られているために、左利きの人は実に不便な生活を送ることになる。
主流の説は、3歳頃に利き手が定まるとしているが、なぜ利き手が存在するかについては、今のところ解明はされていない。また、利き手の割合は古代から変わっていないとされるので、右利き社会になる前からそうであったなら、幼少期に決まるという説も根拠が薄くなってしまう。
理由はともかく、実生活において左利きであることに不便が多いことを経験則で知っている親は、子供が左手を多用していると右手を使うように矯正することが多い。実際には使いやすい方を使えば良いだけの話なのだが、親心からそうしたくなるのは心情的には理解でき、従って両手を使えるようになる可能性は左利きの方が高いのだろう。
人間の体は、右半身を左脳が左半身を右脳が制御している。だからといって左利きの人は左右逆に脳が働くかといえば、そうでもないから不思議である。