車のナンバープレートの左右のねじの大きさが違う理由

Vol. 380
 車のナンバープレートの左右のねじの大きさが違う理由

気付いている人なら常識なのかもしれないが、意外と知られていないのが車のナンバープレートの左右のねじが大きさが違うという事実である。より正確にいうなら、右のねじは普通に回して取り外すことができ、左のねじはカバーによって覆われている。このカバーは、ナンバープレートを取り外したことがすぐにわかるようにするための封印だ。

この封印を簡単に考えて侮ってはいけない。なぜなら、封印は道路運送車両法第11条によって規定されており、ナンバープレートは整備のため特に必要があるときや、やむを得ない事情以外では取り外してはならないとされているためである。

しかも封印であるだけに、封印を破って(壊して)ねじを回しナンバープレートを取り外したとしても、ナンバープレートを取り付けた上で再封印が求められる。そして封印は、封印取付受託者という限られた者によってしか行うことができないのだ。

逆に考えれば、封印が破られている車は何らかの理由、例えば盗難を偽装するためにナンバーを付け替えたなどが考えられ、それ以前に封印がされていないだけでも法令違反なのである。