人間にとって塩分は敵?

Vol. 402
 人間にとって塩分は敵?

塩というのは、体液中のナトリウムイオンの生成元として、体にとって非常に大切な物質である。人間の体は体液の成分をコントロールする機能を持っており、ナトリウムイオンが少ないと塩気のあるものを食べたくなるし、塩を摂りすぎると、喉が渇いて水を飲むことで体液濃度を保とうとする。

ナトリウムは必ずしも塩でなければならないわけではないが、最も身近である塩によって摂取するのがほとんどである。そのため、過剰に塩を制限することは体液のバランスを失い、だるくなったり、めまいを起こしたりする。

スポーツでたくさん汗をかいたときに、スポーツドリンクが優れているのは、汗によって失われた塩分の補給も兼ねている。安易に塩を嫌っていると、別な症状を引き起こしかねないので注意が必要だということだ。