Vol. 403
世界一臭い食べ物はスウェーデンのニシンの発酵食
日本人が食べる臭い食べ物の第1位は納豆だろうか。いやいや臭いならクサヤだという人が多いだろう。しかし、両方とも臭いというレベルではあるが、食べ物であることを知っているから極端な抵抗はなく、臭い食べ物としてのランキングは、それほど高くはない。
農学者である小泉武夫が、アラバスターという臭い測定器を使って測った結果によると、シュールストレミングというスウェーデンのニシンの発酵食が最も臭いとされており、アラバスター単位(国際単位ではない)において、納豆の約20倍という驚異的な臭さを放っている。実際食べたことのある人の感想では、確かに臭いが、要はアンチョビ的な食べ物なので、口に入れても食べられないというほどではないそうだ。
韓国のホンオフェ(エイの発酵食)が続き、この2つの食べ物は、臭いという点では、他の追随を許さない。そもそも、室内で封を開けてしてしまうと、ほぼ臭いの被害から逃れられないという。発酵食ならではの汁が当然あり、この汁は手につくといくら洗っても臭いが落ちず、更には服など手で触ったもの全てに臭いが移るという凶暴性を持った食べ物たちなのだ。