作ってみるとすぐにわかるが、たこ焼きの主原料は小麦粉を水で溶いたものである。そして他の焼き物と違ってたこ焼きの場合、水の量が多いことから粉に対してたこ焼きができる個数はとても多くなっている。それはつまりたこ焼きの原価が安いということで、その原価率は20%から30%程度といわれる。500円分売ると350円から400円は利益になる計算である。
実際には、光熱費や人件費、場所代が掛かるので全てが利益にはならないが、それでも材料費が掛からないのは商売にとってオイシイといえる。しかし、そんなたこ焼きも材料費が上がって苦しいという。たこ焼きの材料で最もコストが掛かるのは、まぎれもなく「たこ」で、足は値段が張るので安い頭の部分を使っても、小麦粉や卵の値上がりを含めると厳しくなってきているようだ。