人間の体温の限界は30度

Vol. 435
 人間の体温の限界は30度

人間の生存限界は44度から45度だという。しかし、それほどの高熱ではタンパク質レベルで変性が起き、数時間で死に至る。実際のところは42度に達すると、もう生存は難しいレベルになっている。記録上は、アメリカで46.5度という高熱から後遺症を残さない生還という例があるが、これは極めてまれなケースで、42度を境にネガティブフィードバックと呼ばれる体温を上げない逆作用が働くために、42度を超えることはそれほど多くない。

一方、低体温のほうが高体温よりは耐性があって、30度なら何とか生きていられるが、30度を下回ると一気に生命の維持が難しくなっていく。25度にまでなると、生還できただけで奇跡的なレベルである。