銀行の窓口の営業時間が午後3時までの理由

Vol. 472
 銀行の窓口の営業時間が午後3時までの理由

銀行が午後3時までの営業であることは、日勤のサラリーマンにとって大変な不便を強いる。少なくとも外回りの営業でもなければ、サラリーマンが銀行に立ち寄れるのは、昼休み以外には全くない。銀行を利用する大半がATMの利用だとしても、窓口に用事があることだってある。

銀行の営業時間は、銀行法施行規則第16条第1項により、午前9時から午後3時までと定められている。しかし、第2項以降に例外規定があり、ある程度は銀行が決められる余地がある。それでも午後3時以降の窓口サービスを行っている銀行は非常に少ない。

銀行は3時に閉まった後、職員が帰宅できるような職場ではなく、当日の勘定を1円の狂いもなく確認しなければならない。たった1円されど1円で、1円でも過不足があると結構な大ごとになるのだ。

そのため、営業開始時と当日の伝票の結果から、営業終了時の金額にならない場合、何としてでも原因を突き止めるまで帰れない。それ以外に残務処理があって、無事に終われば普通のサラリーマンと同じ17時頃に帰宅となる。