コンテナ船は10万馬力のエンジンを積んでいる

Vol. 471
 コンテナ船は10万馬力のエンジンを積んでいる

陸上を走る大きな車は、その重さから走らせるために非常に大きい力を必要とするため、ディーゼルエンジンが使われる。トラックにはピンからキリまで大きさがあるが、大型になると400馬力を超え、低速時のトルクも非常に大きい。車両総重量が25トンにもなるクラスがあるので、燃費の点からもガソリンという選択肢がない。それはトラックよりも大型になる船であっても同じで、大型化できるディーゼルエンジンの特性から、大型船ではディーゼルエンジン以外には現状考えられないのである。

トラックは400馬力程度だが、コンテナ船になると4万馬力というのは珍しいことではなく、10万馬力超えのエンジンもある。トラック250台分の馬力を持つと考えると、水の上であっても船が進むためには巨大なエネルギーを必要とすることが良くわかるだろう。

そのエンジンは大きさも規格外で、長さは27メートル、高さは13メートルほど。4階建ての低層マンションがそのままエンジンになって、船に積まれているのだから、それだけの馬力があっても不思議ではないだろう。