実はうなぎにはウロコがある

Vol. 470
 実はうなぎにはウロコがある

正確にはうなぎにもウロコはある。しかし、うなぎを素手で捕まえるのが難しいように、表面はヌルヌルとした粘液を出すための細胞が覆っており、退化してしまったウロコは皮膚の下に埋まって感じられない。

うなぎは、水の中から出すと死んでしまう他の魚とは違い、かなりの時間水の外でも生きていることができる。その理由は、うなぎが皮膚呼吸もできるからで、粘液を通して外気の酸素を取り込む。粘液は保湿でも重要な役割を果たしており、やはり魚なのかと疑ってしまう生態的特徴を持っている。ウロコが体表面にないことでうなぎが身につけているメリットは、生命維持という観点では実に大きい。