汗をかくと痒くなる原因

Vol. 504
 汗をかくと痒くなる原因

汗をかくのは、代謝の結果であるため健康上好ましいが、汗をかくと途端に肌がかゆくなる人がいる。汗をかいてかゆくなるのは、肌に何らかの異常が起こっているからで、いわゆる「あせも」ができなくても汗が乾くとかゆくなる場合もある。

汗はほとんど水でできているとはいえ、少なくとも水ではないことは、体験上知っているだろう。塩分の他にもミネラルを含み、尿素など微量に含まれる成分は意外と多い。これらの微量な水以外の成分で、肌が刺激と感じるほどの影響を受けているかどうかによって、かゆくなったり何でもなかったりするのだ。

一方、あせもができる場合、肌が密着している、衣服によって蒸れているなど、蒸発しないで汗が溜まりやすい場所に多くなる。これは、汗腺から汗が出ようとしてもそれ以上出ていけなくなり、水泡状になってしまうことが原因だ。そこに湿疹が併発して赤くなり、かゆみを伴ってくる。

昔からあせもは子供の症状と考えられているが、これは汗腺の数が大人と同じ程度あるため汗腺の密度が高いことと、皮膚の防御機能が発達していないためである。