賭けマージャンは違法なの?

Vol. 503
 賭けマージャンは違法なの?

大きな声でいえることではないが、プロ雀士の大会を除き、お金を賭けずにマージャンをしている人は非常に少ないと考えられている。それは恐らくマージャンをする全員が思っていることであっても、誰も自ら大手を振って「お金を賭けています」とはいわないからこそ成り立つ暗黙的なルールでもある。

刑法には、賭博に関する罪として、第185条において50万円以下の罰金または科料(かりょう)が定められている。そして賭博の金額については明文化されていない。それはつまり、金額にかかわらず賭博が成立し、罪になることを示している。学生が小遣いの範囲で賭けようが、お金持ちが大金を賭けようが、そこに区別は一切ない。

賭博において例外となるのは、「一時の娯楽に供する物」を賭けの対象にする場合だ。意外にもこの例外規定を知らない人は多く、賭けごとと聞くだけで眉をひそめ、一刀両断的に批判する人も存在する。しかし、例えば食事を賭けてマージャンをするようなレベルなら刑法上の罪には該当しない。