オウムや九官鳥はなぜ言葉を話せるの?

Vol. 506
 オウムや九官鳥はなぜ言葉を話せるの?

オウムや九官鳥には身体構造に特徴があり、音を出すための鳴管という器官の筋肉が他の鳥よりも発達している。そのため、一様な鳴き声ではなく音をコントロールできる仕組みになっている。当然ながら声帯は人間と異なり、口を使った共鳴においても人間のようにはいかない。なぜなら鳥の硬いくちばしは、変形させて響きを変えることができないからだ。それでも、人間の言葉とわかるレベルまで音を調整する優れた機能を持っている。

こうした鳥たちが人間の言葉を真似るのは、1羽で飼われることも影響しているという。つがいの鳥など複数を同時に飼うと、鳥同士でのコミュニケーションが可能であるため、人間の言葉を覚えづらいといわれる。鳥は人間の言葉を真似ることによって、意味はわからなくても何か訴えている可能性もあるのだ。