正月は元々1月1日ではなく、現在の暦では2月前後が旧暦の正月に該当し、暦が新しくなっても旧正月を祝う習慣は根強く残っていた。日本でも年度が4月を最初にしているように、世界中で必ずしも制度上の1年の始まりを1月にしていないし、歴史的にも各国で正月の日付は異なる。
このように別に1月1日を年の初めとしなくても良いのだが、西洋から太陽暦が入ってきて使用されるようになると、暦の上で1月1日を正月としたのだ。正月は真冬なのに新春や迎春という文字が目立つのは、旧正月の元日が立春前後であったことが名残になっている。つまり、正月は春であったはずなのである。