1秒の定義〜1秒の長さはどうやって決まったのだろう

Vol. 588
 1秒の定義〜1秒の長さはどうやって決まったのだろう

時間の単位というのは生まれた時から当たり前にあって、これまで考えても来なかった人が多いだろう。1秒の長さは国際度量衡総会という国際的な会議で決められており、旧来から使われていた地球の自転を1日とし、それを分割して時・分・秒を得る方法では狂いが生じることがわかって、1967年に定義が変更され現在に至る。

その内訳は難解だが、セシウム133という原子の持つ特性を利用する、原子時計と呼ばれているもので刻まれていて、精度は10億年に1秒というのだから、狂わないとは言えないものの狂っても気付かない範囲であるのは確かだ。

日本の法律においても、時間という計量単位について計量法で国際度量衡総会の決議に従うという条文(第3条)があり、具体的には計量単位令(別表第一)によって定められている。秒だけではなく、計量単位令には多くの単位が定められているので、例えばメートルという長さは何を基準にしているかという確認も可能だ。