ショートケーキは短いケーキって意味じゃないよ

Vol. 591
 ショートケーキは短いケーキって意味じゃないよ

ホールのケーキでもショートケーキ。そこの疑問を感じるなら、間違いなくショートを「短い」として捉えているからである。ショートケーキにショートが付く理由には非常に多くの説があってはっきりはしていない。その中でも、短い・不足したなどの意味からは外れているのが、英語のショートにある「サクサクした、ボロボロと崩れる」という意味だ。

日本でおなじみのショートケーキは、スポンジに生クリーム、そしてイチゴが欠かせない。ところがイギリスやアメリカでのショートケーキは、スポンジではなくサクサクとしたクッキーとパンの中間くらいの生地が使われ、形も日本のショートケーキ風ではない。

つまりショートケーキは、サクサクとした材料の材質を表しており、長さではないということである。ショートケーキがどんなに長くなっても大きくなっても、ロングやビッグにならないのはこうした理由がある。しかし、それですら一説でしかなく、ショートケーキがショートである理由は謎に包まれたままだ。