2歳児、3歳児の記憶力(記憶期間)は1年くらい

Vol. 655
 2歳児、3歳児の記憶力(記憶期間)は1年くらい

幼いころの記憶を思い出そうとしても、小学生や良くても幼稚園の頃の強烈な記憶以外は、ほとんど忘れてしまっている。これは普通のことで、ほとんどの人は赤ん坊のときの記憶を残したまま大人にはならないものだ。

それもそのはず、記憶力というのは生まれた時には非常に持続できる時間が短く、6ヶ月になってようやく1日から数日程度(諸説あり)、2歳から3歳でようやく1年間と言われている。どうりで幼いころの記憶が無いはずである。

一方で記憶というのは、反復することで定着することは良く知られている。その最たるものが受験勉強で、暗記科目で脳に刷り込んだ経験をした人は多いだろう。

まれに赤ん坊の頃の記憶を話す人がいるが、本当に覚えているのか、後で周りの大人から聞いた話から呼び起こすことで、反復されて記憶されたものであるかは定かではない。しかし取りだせないだけで、生まれた時からの記憶が情報として残っている可能性は万人にあるのだ。