クリスマスはイエス・キリストの誕生日ではない

クリスマスは、キリストの降誕を祝っていても、キリストの誕生日ではない。それどころか新約聖書にはキリストが生まれた時の話として羊飼いが登場しており、夜通しで羊の番をしていたことから、少なくとも冬ではないと考えられている。それでも１２月２５日になった（１月６日の地域もある）のは、ローマの異教徒たちの祝日に合わせたという説もあるが定かではない。

ところで、日本におけるクリスマスイブの習慣の是非を論じても、クリスマスがどんな日であるかということは意識されておらず、初めから宗教的な観点で行っているわけでもないので意味をなさないだろう。キリスト教徒以外の多くの日本人では、「メリークリスマス」にキリストへの想いは存在しないのだ。