なぜ?昼間に空が青く見える仕組み

Vol. 679
 なぜ?昼間に空が青く見える仕組み

良く晴れた昼間にスッキリと青い空は実にすがすがしく、朝焼け夕焼けという言葉があるように、青い空は昼だけの存在である。従って空が青いのは、太陽の位置が関係してくるというのは理解しやすい。

空を太陽の光が通過するときには、空気中に存在する分子や無数のチリなどに跳ね返ってしまうのを避けられない。この時、波である光の中でも波長が短い、つまり細かく波打って進む青い光は、ぶつかりやすいために地上に届きにくく、逆に赤い光は大きく波打って進むので邪魔をされずに届きやすい。

このように、青い光が空気中でモタモタしているので、空が青く見えてしまうという原理である。

では朝焼け夕焼けがどうなるかといえば、太陽が低い位置にあるということは太陽が遠く、光は空気の層を斜めに長く通る。少しわかりにくいが、昼で太陽が真上なら空気の厚さの分しか光が通る距離はないが、角度が付くと斜めになるのでその分距離が長くなる。

そうすると、昼間は通過しやすい赤い光もぶつかって届きにくく、青い光は距離が遠すぎて更に届かないので、赤い空に見えるというわけだ。