夜よりも朝の方が身長が高い理由

Vol. 683
 夜よりも朝の方が身長が高い理由

冗談ではなく、朝と夜で明らかに身長の違う人は存在して、誤差はあっても誰でも多少の伸び縮みはするものだ。それは身体の仕組みによるものであるのだが、身長にナーバスになっている(特に背が高い方が望ましいと考えている)人にとっては、2cmほども変わってしまう身長は大きな差である。

人間の背骨を形成する脊椎は、24個の椎骨からなっており、頸椎、胸椎、腰椎に分かれている。その間にクッションの役割をする軟骨があり、これは椎間板と呼ばれる。24個の椎骨の間にあるので椎間板の数は23となる。

朝起きた時に身長が高いのは、椎間板が伸びている状態であり、そこから頭の重みによって椎間板が徐々に縮んでいくので、夜になると最も背が低くなるという現象が起きる。寝ると再び元の状態に戻るので、実際の身長が縮んでいるとは言えない。