赤外線は何色なの?〜赤外線は赤色じゃないってホント?

Vol. 698
 赤外線は何色なの?〜赤外線は赤色じゃないってホント?

赤外線という言葉が非日常ではなくなったのは、携帯電話の普及が大きい。近距離データ通信に赤外線を使ったことで、赤外線を使って通信ができるという認識を広く与えた。

赤外線という言葉を分解すると、赤の外にある線(光線)である。それはつまり、目に見える光としての赤よりも外の光ということで、実際に見えることはない。同様に紫外線も紫の外の光ということで見えないのと同じことだ。外や内というのは波長の違いのことで、人間の目には赤外線よりも波長が短く、紫外線よりも波長が長い光しか見えない。

全く見えない赤外線だが、なぜか赤という言葉が独り歩きし、赤外線は赤い色というイメージが非常に強い。これは、本来の赤外線の特徴ではなく、家電メーカーの戦略によるところが大きいとされている。

特に暖房器具において、赤は火を連想させる温かい色と感じることから、家電メーカーは暖房器具に赤を使うようになった。最たる例が冬に使うコタツで、ほとんどのコタツは赤い色を付けている。それが人々に定着して赤外線が赤いという誤解に繋がっている。