Vol. 715
お札の記番号の組み合わせ数は約130億通りある
あまり意識して見たことはないかもしれないが、日本で発行されているお札には記番号(きばんごう)という番号があって、同じ種類のお札は記番号が全て異なる。正確にいうなら、記番号は印刷の色の種類もあるので、印刷の色と記番号が一緒のお札はないということだ。
お札は偽造があったり、犯罪の対象になったりするので、番号を振って管理することは当然の仕組みだろう。最近の偽造紙幣は非常に精巧であるため、手触りに表れる紙質の違いで気付かないと、偽造を疑って確認しなければ発見は困難である。
記番号は、アルファベット1文字に1から90万までの数字、そして末尾にアルファベット1文字が付加された番号で表される。アルファベットは「I」と「O」が除かれた24文字で、全ての組合せが使われると先頭のアルファベットが1文字増え、それでも全ての組合せが使われれば印刷の色が変わる。24通り×90万×24通り、24通り×24通り×90万×24通りの2種類で、合計129億9000万通りの記番号が存在することになる。