Vol. 812
バチカン市国より小さいシーランド公国の面積は約62坪
日本から遠く離れた世界のことなのであまり知られていないが、イギリスの南東部にシーランド公国という国家がある。国家とはいえ、国際的に認められていないので、あくまでも「自称」国家ということになるのだが、その理由はシーランド公国の構造に関係している。
独立国家を名乗ることについて、国際的に反対されているわけではなく、歴史上、様々な経緯で独立国家になった国は山ほどあるので、シーランド公国が認められないことを不思議に思うだろうか。シーランド公国は、第二次世界大戦中にイギリスが建設した海上要塞の1つでしかなく、要塞そのものを領土として主張しているにすぎない。自然物である陸を持たないことから、島には該当せず国家として認められていないのだ。
シーランド公国の面積は207u(約62坪)しかなく、これは大きめの戸建て住宅が1軒建つくらいの広さにしかならない。世界一小さいバチカン市国よりも小さいため、国家として認められれば世界一小さい国の座はシーランド公国に移る。