「駅から○メートル」って駅のどこからの距離？

建物や施設など、交通手段を表示するときに使われるのが、「駅から○メートル」というような表示だ。

駅やバス停などからの所要時間を不動産広告に表示する場合、不動産公正取引協議会連合会が策定した「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」という規則を、公正取引委員会が承認する形でルール化されている。そこには所要時間についての規定があり、これを準用して広告表示をしないと指導されるハメになる。

この規則には、道路距離で表示することは規定されているが、駅のどこを起点（または着点）としなければならないという規定がない。そして、団地のような一団の宅地の場合には、駅などの施設からの距離は、最も近い団地内の地点を起点（または着点）にすることができる。従って考えられるのは、施設と認められる地点と建物の敷地内で最も近い道路距離を表示するという方法だ。

つまり、入口・出口がいくつもある駅については、最も近い入口までの距離を表す。わざわざ遠いことをアピールする不動産屋は当然存在しない。