風船ガムはなぜふくらませることができる?

Vol. 853
 風船ガムはなぜふくらませることができる?

風船ガムの材料は、いわゆるチューインガムと異なり、酢酸ビニル樹脂が利用されている。柔らかく伸びのある酢酸ビニルでなければ、ふくらませようとしてもごく小さな風船しかできずに割れてしまうからだ。また総じて風船ガムでは粒が大きく、風船の材料として量が不足してしまわないように考えられている。

大きな風船ができると、割れるときに必ず顔のどこかにガムが付着する。風船ガムは味が無くなってしまっても、風船をふくらませるという用途があるために、顔に付着した部分も含め噛み直すのだが、これが衛生的にも見ている側にもあまり良いことではない。風船ガムがシェアを失った背景には、それを嫌う親が買い与えないというのも1つの理由である。