Vol. 854
押収した拳銃はリサイクルされている
平成24年に警察庁で押収された拳銃の数は373丁というのだから、1日に1丁は日本のどこかで拳銃が押収されている計算だ。
押収されるからには、当然拳銃の所持が許されない人が所持しているのだが、事件として終結したあとに拳銃をそのまま返すということはあり得ないので、何らかの処分が必要になる。ところが、警察であっても簡単に処分はできず、裁判所によって没収とならなければ処分することができない。
拳銃は、拳銃として使用できないレベルまで破壊し、ただの鉄くず同然にしてから処分される。処分の方法で最も有効なのは、原型が無くなる溶かすという工程であるから、一種のリサイクルとも言える(ただし鉄として再利用を目的として処分しているのではない)。