Vol. 857
ひまわりの花は太陽の方向を向いて咲く?
太陽のように明るい人を花にたとえるとヒマワリが良く出てくるように、形も太陽を連想させるヒマワリは、太陽を追いかけて回ることが名前の由来になっている。とはいえ、ヒマワリの花が太陽に向かって咲くわけではないのを知っているだろうか。
咲いているヒマワリの花の方角について調べてみると、意外にも北以外の方角はそれほど差がない。太陽を追いかけて回るのは花ではないということである。では、なぜ太陽を追いかけると言われるのか。それは実際に花を咲かせるまでの成長途上のヒマワリが、太陽を追いかけるように成長していくからだ。
ヒマワリに限ったことではないが、植物ホルモンの一種にオーキシンとよばれるものがあり、オーキシンは太陽の光を避けて分泌されやすい。必然的に光の当たらない側の茎が成長することで茎が捻じれるように曲がり、太陽を向いて移動しているという結果だ。
ただ、知っての通りヒマワリは他の草花に比べて背が高く、従って成長も早いので動きが顕著に見られるだけである。他の草花でも目立たないだけで太陽を向いて成長するものは存在している。