Vol. 864
日本のキムチと韓国のキムチの違い
韓国のキムチと日本のキムチは、見た目が似ているというだけで製法や味についてはかなり違っている。
本場韓国のキムチの大前提は、発酵食品であるという点だ。白菜を使うのは当然として、トウガラシやニラなどスパイシーな素材も同じである。しかし、韓国のキムチではアミエビや塩辛が必須になり、その発酵によって旨みが作られ、同時にきつい酸味も出てくるのだ。
日本でも発酵しているのは同じじゃないかと思うだろう。しかし日本製の多くのキムチは、キムチ風の調味料を使った製品で、漬け物のカテゴリーには入っても、韓国のキムチとは大きく異なる。旨みを発酵に頼るのではなく、添加物として入れているにすぎない。