映画、ベイブの豚の数は48頭の子豚を使って撮影した

Vol. 881
 映画、ベイブの豚の数は48頭の子豚を使って撮影した

ベイブといえば豚と来るくらい、日本でも公開されて大ヒットし、アカデミー賞にもノミネートされる程の有名な映画だ。そして感動の映画としても知られ、何度見ても涙腺が緩む人は多い。

主人公のベイブは紛れもない子豚であるが、実は豚の成長は非常に早い。生後間もない豚は1200グラム程度と小さく、そこから急成長を見せる。50日を迎える頃には15キロと10倍以上に大きくなり、3ヶ月もすれば40キロにもなってしまう。食肉用の豚で言えば6ヶ月くらいの100キロ程度になると出荷されていくので、実に半年で9倍にも体重が増えてしまうのだ。

通常、世界に配給されるほどの映画ともなれば、数ヶ月で撮影が終わることは考えにくい。主人公が子豚であるだけに、体を維持できるのはほんの短期間なのが問題となる。そこでベイブでは48頭の豚を使って撮影したそうで、一説には200頭などという説もあるくらいだ。子豚の見分けが付くほどの眼の持ち主なら見破れるかもしれないが、そこは映像技術の為せる技なのであろう。