天然水の作り方

Vol. 20
 天然水の作り方

天然水とは、地下水などを汲みあげて、それを場合によってはろ過・殺菌し、ペットボトルに詰めて売られているのが一般的だ。天然水の多くは名水と呼ばれる湧き水を利用しており、清涼飲料水としての衛生上の処理は行われていても、基本的に防腐処理は行われていない。

天然水は、ポンプで汲みあげた地下水を、工場まで配管で配送する。それ以前にどこから汲んでいるのかという疑問も湧くが、公表してしまうと水を大量に持ち帰る事例が後を絶たないことから、秘密にされていることも多い。

水というのは誰でも商用で利用できるものではなく、役所から水利権(取水権)を得なければならない。従来から生活用水として地下水を利用していたものは、慣行的に水利権が認められるが、それ以外では河川管理者に対して許可を得る必要がある。

日本では住宅地の地価に対して山林の地価が非常に安い。日本に水が輸入されているように、外国企業も日本の水をビジネスに利用しようとしている。山林は木材と水という資源を同時に得られる割に単価が安く、外国資本が日本の山林を狙っていることはあまり知られていない。