Vol. 21
男性の平均寿命が一番長いのは長野県
厚生労働省が国勢調査と人口動態調査を基に公表している、都道府県別生命表によれば、都道府県別にみた男性の平均寿命のトップは長野県で、平成17年と平成22年のいずれでも1位となっている。2位も平成17年と平成22年で変わらず滋賀県、3位は平成17年が神奈川県、平成22年は福井県である。
長野県の男性が長寿日本一であることは、意外と思う人もいるだろうか。長寿と食生活が大きく関係するのは今さら言うまでもないが、長野県はどのようにして長寿の県になったのか注目されている。
食生活では、野菜を良く食べて塩分を控えることは、寿命と関わり合いが深い。長野県と言えば野沢菜が有名で、野沢菜は漬け物になることが多い。長野県は陸に囲まれているので野菜は地産地消できるが、漬け物に欠かせないのが塩分で、塩分の取り過ぎは良いとは言えない。
しかし、長野県では自主的に保険活動を行う者を、保健補導員という形で組織化して健康推進を行ってきた歴史があり、その上で減塩運動を展開していく。県の組織として健康長寿課という課が存在するのも長寿に影響を与えていると考えられるのである。